AI雑感 ➁: 日経XTECH(クロステック)NEXT関西2025に参加して

2025年6月に「日経クロステックNEXT関西2025」というイベントに参加しました。 このイベントは日経BP社が主催して行われたものですが、「クロステック」はIT、建設、製造の分野がクロスオーバーしていることを意味しています。 大阪の中心である梅田が会場で、関係するベンダ各社の展示ブースと50-60人くらいから100名くらいを聴衆にした30分くらいのセミナーが数多く行われました。 現役時代は情報収集を目的として今類の展示会+セミナーには積極的に参加していたのですが、引退してからは初めての参加です。 参加の理由は2つあります。 ひとつ目の理由は、「引退してから8年が経過し、その間の情報技術(IT)の進歩や変化に疎くなってしまっていることへの反省」です。定年で引退する最後の年(つまり、8年前)には「顧客からの質問に対して迅速な回答ができるように、わが社もAIを導入すべきである」という社内部署からの提案に「AIは、未だ、進歩の途上にある技術の為、それを安易に導入すべきではないし、コストベネフィットがあるとは思えない(試算したコストは5億円)」と一蹴し、「RPA (Robotic Process Automationの略で、定型化された事務的な処理をソフトウェアに実行させて人的コストの削減や業務の合理化を行う方式)を導入して社内の業務を合理化すべきである」と言い出した部署(購買部であった)には「君の部署の中でコンピュータに行わせる定型業務を洗い出し、その業務に従事している人員コストの削減案を明確にすべし」と押し返しました。 でも、8年が経過した今、そんなことを言っていると相手にされない時代になっているのです。 もうひとつの理由があります。たまに受注するコンテンツライティングのテーマが、最近、「AI」「RPA」「情報セキュリティ」ばかりなのです。そのため、最新情報に触れておかないとライティングができない状況になっています。 このイベントへの参加で技術が身についたわけではないのですが、(無料で)自分の知識が古くなっていることを再確認することができて、とても感謝しています。 ただ、かつてのように、ハードウェア、ソフトウェアの導入を前提としておらず、あくまで自分の知識不足を確認するというスタンスだったため、ベンダ各社のブースで深い、実務的な質問をすることができまかったことは残念で...