「ワーク・ライフ・バランス」の3
(ワーク・ライフ・バランスの続きです)
15年くらい前でしょうか。私の部署にどうしても人員が必要になり採用活動を始めました。
ある日、面接に、ひとりの女性が来社しました。面接官は私です。「どうして、当社への入社を希望されているのですか?」と質問したところ、おどろくべき返答が・・・。「私、寿(ことぶき)で前の会社を退職したのですが、家にいてもヒマで・・・」。本人がワーク・ライフ・バランスということばを意識していたかどうかは不明ですが、面接官にそんな答えはないでしょう。(Dの例です)
他にも例はありますが、やはり多いのはDとCです。B(かつてのモーレツ社員)は、あまり見かけなくなったと感じています。
D領域の人に対して、企業側は「まずC領域に行くように私生活を充実させましょう」とは決して言いません。
C領域の人に企業側が「もっと仕事を頑張って」と言うと「パワハラ」になるのでしょうか?
B領域の人は、私生活が満たされない人ですが、それは、会社の責任でしょうか?
「ワーク・ライフ・バランス」が何か、わからなくなってきました。やはり、時間のバランスに話をとどめておいたほうが無難なようです。
あるまかんポイント
・ワーク・ライフ・バランスについて、つまるところ、業種・職種・役職・企業形態・企業規模などによって考え方が違ってくるとは思っているのです。
・ですが、「仕事も私生活も楽しむ」ことができれば、それが最高のワーク・ライフ・バランスではないでしょうか。
・ワーク・ライフ・バランスはもともと海外からきた概念です。欧米では「私生活が働くことに優先する(私生活のための労働)」という考え方があり、かつての日本文化とは違っているのかもしれません。私などはかつての日本の考え方の人間なのでしょう。
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