外来生物の話

「花水木」の記事で「外来種」の話をしました。今回も続きます。

さて、この写真に写っている動物は何でしょう?自宅から車で30分くらいのところにある(と言っても都市部です)府民公園で撮った写真です。この写真だけでは大きさがわかりにくいですが、体調は約35cmくらいでしょうか。

答えは「ヌートリア」と言います。原産地は南米ですが、1930年頃、毛皮を取るために輸入されて繁殖し(繁殖させられ?)、それが下火になって野に放されたというわけです。

以前に紹介した「彼岸花(曼殊沙華)」も「花水木(ハナミズキ)」もあまり自己主張は強くなく、もとの生態系を脅かすように自分の縄張りを広げたりはしませんが、移動が自由にできる動物や昆虫、魚類、甲殻類、両生類と一部の植物はどんどん自分の生活圏を広げていきます。

きれい、かわいい、おいしい、便利、儲かるなどの感覚で外来種をむやみに受け入れた結果、もとの生態系が崩れるという状況は、「自然を無視した経済発展」だけではなく、「ビジョンの無いインバウンド、外国人労働力政策」「グローバリゼーション」とどこか似ているような気がします。

(外来種の話は、まだ続きます)

あるまかんポイント

・この写真は大阪府立服部緑地公園で撮ったものです。ヌートリアについては、大阪だけではなく全国各地で問題になっているようで、各自治体のヌートリア対応情報を見ているだけでも勉強になります。

・我が家の近くでは上記の服部緑地の他、淀川の河川敷にもヌートリアが生息しているようです。

・ヌートリアを見つけても、けっして餌をあげるなどということはしないようにしましょう。

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