「ワーク・ライフ・バランス」の1
どうしてかというと、4つとも使う人/団体/組織によって意味がバラバラだったり薄っぺらだったりで、いまだにバズワードのように感じるからです。
まず、今回は「ワーク・ライフ・バランス」。
ワーク(仕事)とライフ(生活or人生?)のバランスって、何のバランス?思いつくのは、時間、意識、金、場所・・・・等がありますが、このことばを作った人は何を想定していたのでしょうか。
日本の内閣府は2007年に「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」(仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章 - 「仕事と生活の調和」推進サイト - 内閣府男女共同参画局 (cao.go.jp))を発表しましたが、「経済成長」「若者の経済的自立」「性や年齢にかかわらず・・・」「少子化対策」までをも組み込んだ玉虫色になってしまっていて、
私としてはうまく理解できません。「一億総活躍社会」と発言をした政治家は「活躍」の意味をどのように定義していたのかという疑問がこれにつながってきます(ビジョンというのはおもしろいもので、その時点で達成できていないことを「xx年後になりたい姿」を表現していて、ということは、今は1億総活躍社会ではなく、活躍していない人がいるということで、だから「活躍って何?」と思ってしまうのです)。厚生労働省は「テレワーク推進がワーク・ライフ・バランスの策」と「家庭に仕事を持ち込め」という始末でしたが、コロナ禍で一気に高まったテレワーク気運も一巡して「やっぱり、仕事の品質と効率が落ちるよね」という意見も出てきているようです。もともとは、働く女性のために「仕事と家庭を両立させることのできる環境を整える」ということから始まった概念だと聞いたことがありますが、やはりその中心は「時間のバランス」ということかもしれません。
企業の中には「うまくいっている仕事は心にゆとりのある私生活をもたらし、また、充実した私生活は素晴らしいパフォーマンスの仕事をもたらすという好循環」と定義しているところもあり、私には、そちらの方がしっくりきます。
さて、あなたはワーク・ライフ・バランスについて、どの定義がお好きでしょうか。
(まだ続くので、ここでコメントしないでください😁)
あるまかんポイント
・ワーク・ライフ・バランスはもともと「家事に追われている女性でも積極的に男性と同じような仕事に取り組めるように家事/育児をサポートする」という考えから始まったそうです。論理が、今は「仕事に追われている人が私生活で充足感を感じることができるようにする」という風潮が主流だと思いますが、全く逆だったのですね。調べてみると面白いものです。
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