56億7千万年後
私は宗教家でもないし、何かの教団の信者でもない。むしろ無宗教を誇りにしている。しかし、「弘法大師空海」推しである。自分で唐に渡る資金を集め、政治の上層部とのコネクションを作り、遣唐使となって唐で成果を上げ、帰国してからは一大宗派を作り上げるとともに、民衆と産業を助ける土木工事を指揮したりした。「唐から持って帰った経典を貸してよ」と言ってきた最澄に「お前、修行してないやろ」と追い返したという逸話も好きである。空海のあの時代に、このビジネスセンスとリーダーシップ(+人間臭さ)を発揮したことに対して、私は「ファン」を公言している。
また、それとは別に、私は、仏像好きでもある。
写真は弥勒菩薩半跏思惟像で、紙でできている。私が作成した。といっても20年くらい前に買ったペーパークラフトの本(切り取って組み立て、糊付けしていけば完成する)が本棚の奥から見つかり、暇つぶしに今年(2022)の夏に作成したものである。空き時間を見つけて約45日で完成した(おかげで肩こりが取れなくなってしまった)。
モデルは京都広隆寺の有名な弥勒菩薩半跏思惟像である。弥勒菩薩については、空海が「私は56億7千万年後に弥勒菩薩につきしたがって現世に戻り衆生を助けるであろう」といったと言われる。
早く56億7千万年経たないかなあ・・・。
(京都広隆寺はおもしろいお寺です。この半跏思惟像を含めて、国宝や重要文化財の仏像がたくさん展示されていますが、派手な展示方法ではなく、触れることはできないものの、とても身近に感じられる展示方法です。京都の中心部のにぎやかさからは少し離れますが、京都観光の際には、是非、足をのばしてください。近くには、朝ドラで有名になった東映太秦映画村もあります。)
あるまかんポイント
・広隆寺は京福電鉄嵐電(らんでん)「太秦広隆寺(うずまさこうりゅうじ)」で下車すると目の前に見えます(絶対に道には迷いません)。
・嵐電は路面電車のような姿で、乗っているだけでも楽しめますし、有名な嵐山/嵯峨まで行くことができます。
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