海外からの留学生を日本の大学に入学させる話 [志望校/受験校選定] Part.1


日本語学校で2年間、私費留学生の(日本の大学への)大学進学指導という担当になった。と言っても1年に10人を担当して、希望する大学を受験させ合格させるという担当である。1年目は中国人学生が4人、ベトナム人学生が4人、ネパール人学生が2人という担当で、2年目は中国人学生が7人、ベトナム人学生が3人という担当であった。
日本語教師になったのも好奇心からだし、その中で大学進学担当を引き受けたのも好奇心からであり、全く指導経験も実績もなかった。自分の子どもにさえも大学進学指導の経験がないばかりか、自分自身では受験勉強さえまともにした記憶がない(最終的に受験する大学をあみだくじで選んだという高校生であった)。

そんな私が大学進学指導という名のもとに何をしたかというと「面談による志望校選定・受験校選定」「志望理由書作成サポート」「面接指導」「願書作成/出願サポート」「(合格後)入学手続きサポート」である。周囲の諸先輩方からのご支援・ご助言を受けながら私なりに注力した仕事だったし、成果も残せたと感じている。以下は、今後、日本語学校等で大学進学指導をされる方には間違いなく役に立つ情報である。是非、ご一読いただきたい。

【志望校選定・受験校選定】Part.1
・予め志望校/受験校を決めている学生が皆無というわけではないが、ほとんどが決めていないか、決めていたとしてもその理由が希薄な学生が多い。理由の多くは「有名だから」「友だち/先輩が行ってているから」というレベルである。
・留学生の大学受験には「日本語能力試験(JLPT : Japanese Language Proficiency Test)」「日本留学試験(EJU : Examination for Japanese University Admission for International Students)」を受験してることが望ましい。(大学によって、どちらかを出願条件として指定し、かつ足切りを設けている場合が多く、一般論で言うと、偏差値の高い大学はEJUを重視し、そうでない大学はJLPTを重視する傾向がある)
・JLPTは7月と12月、EJUは6月と11月に実施されるが、それらの申込時期は早く、4月から進学指導を開始する場合JLPTの7月テストの申し込み締め切りが4月初旬のため、間に合わない場合が多い。また、EJUの6月テストについては、申し込みが3月中旬で終了するため、受験生自身が注意していないと進学指導が始まる時点では申込期間が終了していることになる。
・どちらのテストも2回目を受検すればいいわけだが、早いタイミングで出願が始まる大学(8月から出願が始まる大学あり)の場合は、JLPT/EJUの結果通知が間に合わないことになる。
・したがって、できるのであれば、大学受験の年度(4月~3月)までには、一旦、JLPTとEJUを受検していることが望ましい。
・JLPT、EJU以外にも日本語の能力を測るテストはあるが大学入試にはほとんど利用されていない。

あるまかんポイント
・上記全てがポイントです。書ききれないので、【志望校選定・受験校選定】Part2を作成します。

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