単身赴任の掟 その1「土地に惚れろ」
読んで字の如しですが、赴任先の土地を好きにならなくてはいけません。国内でも、海外でも、田舎でも、都会でも、短期でも、長期でも同じです。その土地を好きにならなければ、ワーク・ライフ・バランスどころか、ワークもライフも崩れてしまいます。
土地といっても色々な観点があると思います。その地域の地理的な環境、人、食、気候、交通など、様々です。すべてに惚れることができれば言うことなしですが、私がまずお勧めするのは「その地域の地図を頭に入れること」です。
私の場合の単身赴任地は東京でしたが、土地に惚れるため一番最初にやったことは「東京23区の場所と名前を全部覚える」ということでした。よく「東京に本当の東京人はいない」と言われますが、私のケースでもまわりの社員は、ほとんどが千葉、埼玉、神奈川から通っていて、実は東京23区にあまり興味を持っていませんでした。
早速、本屋に「東京23区地図」を買いに行き、全体図とともに各区の名前と場所を覚え始めました。すると、不思議なことに、自分の故郷でもない東京に愛着を感じ始めたのです。そして1週間後には23区の名前と場所を丸暗記してしまいました。
次に私がしたことは、JR山手線の駅名をすべて覚えることでした。これも、灯台下暗しで、すらすらと言える人はあまりいませんでした(23区よりましでしたが)。休日ごとに実際に山手線に乗り、ひと駅ごとに散歩をしてみると、地図も頭に浮かんできて、「我が町」になったことが実感できたことを覚えています。
赴任地によって、土地を好きになる方法は違ってくるかもしれませんが、「地図」と「交通」は間違いのないポイントだと思います。
(自宅のある大阪に戻って気が付いたのですが、大阪市の区の名前を言うことができません😓)
あるまかんポイント
・インターネットの時代なのでスマホがあれば、どこでも地図を見ることはできますが、アナログ人間からの私のお勧めは「紙で本の形になった地図」です。ページをめくっていると想像力で夢が広がりますし、単身赴任生活が終わった後もボロボロになった地図を見ると当時のことを懐かしく思い出すことができます。
・実は「土地に惚れろ」ということばを教えてくれたのは、社会人になって最初の上司です。その時は独身でしたので単身赴任ではなく単なる単身でしたが、赴任先は未知の地域の秋田県でした。でも、その助言のおかげで何とか乗り切ることができたと感謝しています。
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