由緒正しいモミジ(刃傷松の廊下)
我が家には「由緒正しいモミジ」があります。この写真に写っているのが、その由緒正しいモミジです。
では、由緒正しいモミジの物語です。
ある日(2014年10月だったと記憶しています)、単身赴任生活の休日で暇を持て余していた私は、運動を兼ねて散歩に出かけました。行く先は皇居です。当時、私が住んでいたところから皇居までは、徒歩で25分くらいの距離だったでしょうか。散歩にはちょうどいい距離なので、皇居を右に回って国会議事堂に行ったり、具体的な用事が無いのに国会図書館に行ったりしていました。その日は、何を思ったか、左回りに歩き始め大手町を越え、将門塚を右に見ながら竹橋から東御苑に入っていきました。
やはり皇居は広く、方向音痴になってしまいましたが、歩いていると「松の大廊下跡」という場所に着きました(赤穂浪士の物語の発端として、赤穂藩の浅野内匠頭が吉良上野介に切りかかったという廊下です)。かつて、カラオケのウケ狙いでよく歌った「刃傷松の廊下」です(今は歌いません)。ただ、「跡」なので、あの有名な(?)松を描いた障子も廊下そのものもありません。ただ、ポツンと、石のベンチがありました。
私はそのベンチに座り「松の廊下って、本当にあったんだ」と感心していましたが、ふと下を見ると、季節柄、竹トンボの羽を小さくしたようなモミジの種がたくさん落ちています。私は、そのうちの一番元気そうなひとつをハンカチに包んで持って帰りました。
その種の8年後の姿が、この写真の由緒正しいモミジです。今では、30cmくらいに成長していますが、植木鉢が小さいため、これ以上は大きくならないと思います。
どうです、由緒正しいでしょう(法律には抵触していないはずです)。
これにて、松の廊下由来のモミジの話、一件落着!。
(ちなみに横に写っているのは、世田谷区の砧公園で拾ったドングリの今の姿です。意外と、何でも、芽を出すものですよ。)
あるまかんポイント
・(重要)公園では管理されている方が発芽させるために種を植えておられる場合があり、発芽した苗を抜いて持って帰ると犯罪になります。植えているものではなく、あくまでも「落ちているもの」を拾ってください。
・我が家では、モミジ、ドングリ以外にも種から育てたアボカドがあります。
・モミジは小さいながら紅葉します。
・どれも植木鉢で育てているので大きくはなりません。
・苔玉や盆栽に仕立てることもできるはずですが、地植えにすると大きく育ち、特にモミジの紅葉の色づきがよくなります。
・皇居の周囲をマラソン/ジョギングしている方がたくさんおられます。その方たちは左回り(時計と反対)です。ぶつからないように気をつけましょう。
お試しください
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