海外からの留学生を日本の大学に入学させる話 [志望校/受験校選定] Part.2

 
(前回に続き、留学生の大学受験サポートの中で「志望校・受験校を決める話です)

大学進学指導の担当になる前、別の日本語学校で、ある中国人学生に「どうして日本の大学に行きたいの?中国にも大学はあるし、アメリカやヨーロッパにもあるでしょ?」という質問をしてみたところ、その留学生曰く「本当に頭いい奴は中国の大学、頭がよくてお金のあるやつは欧米の大学、そうじゃないやつが日本の大学」という答え。なるほど、雰囲気としては非常によくわかる。つまり「大学を卒業した」というバリューが欲しいわけだ。何だ、日本の学生といっしょか。

(前回は【志望校選定・受験校選定】Part.1としてJLPTとEJUを話題にしましたが、今回もその続きになります)

【志望校選定・受験校選定】Part.2
・JLPTは上からN1、N2、N3、N4、N5という認定レベルがあるが、大学進学の一応の目安としてはN2取得以上と考えるべきである。なぜならば、N3レベルでは大学の授業についていけないからである。(ただし、偏差値の低い大学の中には「認定レベル不問、面接で確認」というところもある。
・EJUについては日本語の試験だけではなく、総合科目、数学、理科(物理、化学、生物)の試験があり、理系/文系区分によって受験科目が違う
・国公立大学や一部の有名大学では英語の外部試験(TOEIC、TOEFL)を受験の必須条件にしているところがあるので要注意。できれば、TOEIC、TOEFL両方のスコアを持っていることが望ましいが、偏差値の高い大学ではTOEFLに限定しているケースが目立つ

(【志望校選定・受験校選定】Part.3に続きます)

あるまかんポイント
・EJUは全ての科目の難易度が高く、受験生の自習では追いつきません。そのため、日本語学校でも対策授業を行っていますが、高得点を目指す学生は専門の家庭教師(オンライン)の授業を受けたりしています。(つまりEJUは日本の受験生にとっての共通一次テスト(?)のようなものなのです)


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Udemyを始めました。タイトルは「WBSを使い倒せ !!」

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