海外からの留学生を日本の大学に入学させる話 【大学入試要項データベース】
結論から言うと、この記事のタイトルにある「大学入試要項データベース」というものは(残念ながら)存在しません。
JASSO(独立行政法人 日本学生支援機構 Japan Student Service Organization)が「学校検索システム」という名前で入試要項のいくつかのキーワードをもとに大学が検索できる仕組みを提供し、そのもとになる「外国人留学生受入募集要項」という名前のExcelデータを公開していますが、過去年度のデータを使用しているため、参考程度に使うことになります。
では、どうすればいいのでしょうか。もちろん、受験生自身が自分の受験する大学の情報を集めなければなりませんが、指導する側が受験情報を知らないままでは指導できません。しかたがないので教師自身もデータベース(Excel)を作ることになります。データのソースは各大学のホームページかダウンロード、または、郵送で入手する入試要項(募集要項)です。ただ、全大学が一斉に入試情報を掲載するわけではありません。入試の日程もバラバラですし、入試方法もまちまちなので、掲載も五月雨式になります。
集める情報は次の通りです(実際にはExcelの列項目になります)。
・大学区分(私立、国公立)
・所在地
・大学名
・大学名
・学部
・学科/コース
・EJU受験の要不要/足切り点
・JLPT受験の要不要/足切りレベル
・英語外部試験の要不要/種類/足切り点
・入試日程種別(前期/後期、1期/2期/3期...等)
・志望理由書の要不要、文字数
・入試当日の試験内容(面接、小論文、科目試験..等)
・出願期間
・出願方式(Web出願の有無)
・書類提出方式(郵送、持参)
・書類提出期限(+期限内必着か、期限日消印有効)
・証明書類の翻訳の要不要
・試験日
・合格発表日
・合格発表方式
・(合格の場合)入学手続き期間
・学費(入学金、授業料、諸経費)
・入学辞退の方法
・ソートキー(大学名のイニシャルをつけておくと並び替えや検索に便利)
このデータベース作りはとても大変です。どうしてかというと「五月雨式発表」であるとともに「指導する受験生が多くなると調べないといけない大学の数も多くなる(仮に、ひとりが3校受験するとすれば20人担当すると最大60大学/学部の調査が必要)」「学生の志望学部種が増えると(例:理系+文系+芸術系)手が回らなくなる」、くわえて、「いろんな地域で受験したいなどという学生がいたらもう大変」という状況になります。JASSOなり大学の協議会なりが協力して情報を一か所に集めてくれると助かるのですが。(受験指導を担当される方の健闘と健康を祈ります😁)
あるまかんポイント
・Excelが得意な方は列にフィルター機能をつけましょう。
・Excelが得意な方は列にフィルター機能をつけましょう。
・このデータは出願時だけではなく、志望校決定にも使いますし、不合格が続く学生に対しての想定外の受験のための情報提供にも使います。
・このデータベースの自動生成機能を開発すれば絶対に儲かると思います😆。
・各大学に「ホームページの入試情報ページにRSS/ATOM機能をつけることを義務付ける」という提案をしたいものです😓。うまく機能するかどうか知らんけど・・・。
・この記事の情報が役に立つと思われた方には申し訳ないのですが、2023年度入試もすでに佳境で、今からデータを集めていたのでは間に合わないと思われます。
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