海外からの留学生を日本の大学に入学させる話 【なぜあなたは日本に?を指導する】
2022年10月26日の記事に書きましたが志望理由書を準備する時や面接の練習をする時に「どうして日本に留学しようと思ったんですか?」という質問に対し「日本の文化が好きだから」では答えになりません。
私は、海外からの留学生を指導する立場として「日本の文化」の根底にある「モノ/コトの品質の高さ」「人の心のきめ細かさ」を助言するようにしています。
「日本のマンガやアニメに憧れて」でもいいかもしれませんが、「日本のマンガやアニメの絵や映像の品質の高さや、登場人物の感情描写のきめ細やかさが日本の文化となっている理由を知りたくて」と表現すると「子供から脱皮できない高校生」から「文化や産業に目を向ける姿勢を持った留学生」に変身させることができるのではないでしょうか。
「日本料理(ラーメンも含む)が好き」ではなく、「日本料理の品質の高さや芸術性と、食べる人の気持ちになった盛り付けが発達した日本の歴史が好き」のほうが「勉強したい」という気持ちを表現できるのではないでしょうか。
「例えば電機業界で、かつて、コストよりも品質を重視した日本人が、どうしてその良さを捨てようとしているのかを勉強したい」と表現できれば好印象だと思います。
つまり、志望する学部や学科と勉強しようと考えた大学の場所が日本であることをつなげる必要があるのです。
あるまかんポイント
・この記事はもしかすると日本人高校生の「総合型選抜(旧AO入試)」にも通じるのではないかと考えながら書きました。
・この記事はもしかすると日本人高校生の「総合型選抜(旧AO入試)」にも通じるのではないかと考えながら書きました。
・(重要)この記事はあくまで「アドバイスの結果、ここまでたどり着いてくれたらなあ」という意図で書いています。決して答えそのものを学生に教えるのではなく「なぜそう思うのか」のようなオープンの質問を繰り返して答えにたどり着く道筋をつけてあげることが教師の役目だと思います。
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