奇跡の再会(ノンフィクション)

不思議な再会の話です。100%事実です。奇跡です。今でも不思議でなりません。(不思議な再会を果たした相手に、まだ、ブログ記事掲載の了解が取れていないので、地名や具体的な名前は仮のものを使っています。確認が取れて、許可をいただき次第、実名に変更します)

その日、私と妻は東京の某所を散策していました。14-15年くらい前だったと思うのですが、季節が春だったか秋だったかは忘れてしまいました。それほど寒くも暑くもなかったと記憶しています。

そのあたりは、時々散策するお気に入りの場所で、大きな書店やイタリア料理のための輸入食材店やログハウスの展示場などがあり、何度訪れても楽しめる場所でした。私が住んでいた築地からも交通の便が良く、散歩コースとして歩ける便利でおしゃれなところです。

予定していたウィンドウショッピングが終わったところで「お茶でも」という話になりました。

私「そういえば、さっき、細い路地の所にコーヒーが飲めそうな店の看板が立ってたよ。どこだったかなあ。表通りはどこも混んでそうだから、そこに行かない?」
妻「いいけど。どこかわかる?」
私「ちょっとだけ探してみようか。確か駅に戻る方向だったと思うけど」

その看板はすぐに見つかりましたが、「この奥」という矢印が書かれた看板が指す路地は人ひとりが通れるくらいの狭い道です。そこを入っていくと、また、右に路地があり、その奥に入り口のドアが見えました。いつもなら敬遠するくらい、あまりに静かな雰囲気に一瞬ためらったのですが「他を探すのも面倒だし・・・」とドアを開けました。テーブルが3つくらいの小さな店で、女性一人でやっておられるようでした。

女性  いらっしゃいませ。メニューをどうぞ」
私   へえー、ガレットがあるんですか」
妻       「どれかオススメはありますか」
女性    「そうですね。人気があるのは、発酵バター&シナモンかな」
妻       「いいね、発酵バター。じゃあ、それと、ホットコーヒー2つ」
女性    「はい、わかりました」
私       「多少、関西弁が入っているけど・・・。関西の人?」
女性    「はい」
私       「僕らも、関西からです。大阪だけど」
女性   「私も大阪です。と言っても、吹田(すいた、大阪市の北に隣接する市が)というところです」
        「吹田なら知ってるよ。僕らも住んでたから。もう、25年くらい前。吹田のどこ?」
女性    「xxです」
     「おお、僕らが住んでたのもxx。xxのどこ?」
女性    「xx西」
私/妻   「えっ!僕らもxx西。何丁目?」
女性    「x丁目です」
私/妻   「いっしょ!!私たちxxxxxxxというマンションに住んでたの」
女性    「えー!!!!私は家はそこの1階でやってたスーパーマーケット!!!」
       「ということは、あの時お店を手伝ってた中学生?」

なんと、大阪から遠く離れた東京で、25年前に暮らした大阪の同じマンションの住人に会ってしまったのです。

それから彼女とも親しくなり、お店を何度か訪れましたが、私の東京生活が終わり、大阪に戻ってしまってからは連絡を取ることもなくなってしまいました(メールアドレスを聞くこともなく)。ただ、Facebookには元気でやっておられる情報が掲載されています。

あるまかんポイント
・このときのことを思い出す度に鳥肌、落涙です。
・彼女(MYさん)は有名なフレンチレストランで修業された後、いくつかの波を越えて、このお店を開業されました。実はいろいろな方面で有名な方です。
・このお店はガレット自体もおいしいのですが、オーナーシェフの彼女が何でも自分で作ってしまえるという腕前のお店です。料理だけではなく、店の内装まで自作です。
・この記事を読んでお心当たりのある方は、MYさんにお伝えください。
・この記事だけをヒントにお店にたどり着けた方、または、「ここだろ!」と思いついた方もコメントをください。




 

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Udemyを始めました。タイトルは「WBSを使い倒せ !!」

美味い豆腐、美味い蕎麦、美味い日本酒