【アナログレコード My Best】2位 「On The Line」(Lee Ritenour)
これは30年近く前の私とレコード店の店主との会話です。店主は私の中学時代の同級生です。
私 「あのさあ、欲しいfusionのレコードがあるんだけど、タイトルがわからないんだよね」
店主「誰のアルバム?」
私 「いや、それもわからん。FMで聞いて耳に残ってるだけだから」
店主「何かヒントを言ってくれない」
店主「何かヒントを言ってくれない」
私 「ドラムで始まるんだよね」
店主「それだけじゃあ、わからんなあ。もうちょっと、何かないの」
私 「ドラムがね、低音で、ドンドン…ドンドン、で、シンバルが、ジャーン。その後にギターだったと思うんだけど。」
店主「fusionじゃなく、jazzでしょう?」
私 「いや、fusionのインスト。ギターはエレキの音で、スローな曲なんだよね」
・・・・ミルクボーイの漫才のような会話は、もう少し続く・・・・
店主「探してみるわ」
で、手に入れたのがリー・リトナーの「On The Line」です。店主曰く「ダイレクトカッティングで値打ちのあるものだから大事にした方がいいよ。おまえが言ってた曲と合ってるかどうかはわからんけど」。自宅に持って帰って、こわごわ針を落とすと、なんと、私が欲しかったアルバムそのものだったのです。すごい。さすがプロのレコード屋。ちなみに、私が彼に説明した曲はB面2曲目の「Heavenly Bodies」でした。
リー・リトナーは数枚のダイレクトカッティング版のアナログレコードを出しており、これはそのうちの一枚です。ダイレクトカッティング版は演奏した曲を編集せずにそのままレコードにするというもので、つまり、プレーヤーはまちがえた演奏ができないというシビアなものです。ダイレクトカッティングなので、少し前までは、CD版は発売されていなかったと記憶していますが、今はCD版の「On The Line」もあるようです。
とは言うものの、私の家には当時も今も安いレコードプレーヤーしかなく、ダイレクトカッティングのレコードを聴くには物足りない状況です。では、なぜ、このアルバムが第2位かというと、やはり、演奏技術の確かさ(有名なプレーヤーがセッションに参加しています)と心地よい緊張感だと思います。リー・リトナーのギターは当然ですが、私はErnie Wattsのサックスが大好きです。
全曲、おススメですが、とくに「Heavenly Bodies」とA面1曲目の「The Rit Variations」を聞くと心が震えるのを感じます。
あるまかんポイント
・ダイレクトカッティングのアナログレコードを高品質のAV機器で聞くと、臨場感が半端ないらしいです。
・ダイレクトカッティングのアナログレコードを高品質のAV機器で聞くと、臨場感が半端ないらしいです。
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