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【訂正】裏紅白歌合戦の出場歌手について

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  (フェイクニュースです) 2022年11月28日の記事で裏紅白歌合戦の出場歌手をお知らせいたしましたが、変更が発生しましたので、お詫びして訂正いたします。 変更の理由: 1.2022年12月26日に(表)紅白歌合戦の出場歌手が追加召集(録画を含む)され、裏への出場がかなわなくなったため 2.裏で優先的に交渉していた歌手が表出場を決めたため 変更後の出場歌手は以下の表の通りです。(赤文字が最新情報) なお、番組名称の「裏紅白歌合戦」も他の番組で使用されていることが判明しましたので「本当の紅白歌合戦」と名称を変更いたします。 ちなみに、こんな夫婦の会話がありました。 私「NHKからの11月の紅白歌合戦の出場歌手の発表と12月26日の発表で大きく変化したよね。11月の時は知らない歌手ばかりだったのに、突然、特別出場とか言い出して知ってる歌手が多く出てきたけど、きっと、NHKの上層部が担当者に『おい、紅白の出場者に関して、世間からの批判ばかりじゃないか。何とかしろよ!』と怒ったんだろうね。若者ウケを狙った担当者は(まるでアベノマスクを考えた担当者のように)世間の空気が読めない人で、慌てて追加召集に動いたんだろうね」 妻「違うと思うよ。まず、若者ウケを狙って発表し、若者を『今年は紅白歌合戦を見よう』という気持ちにさせたんでしょう。そのあと、作戦通り、時間をずらして特別出演を発表し、上の年代にも興味を持たせて、結果的に全世代に受けるようにしたということでしょ。つまり、最初から全部決まってたということ。ステルスAdよ」 たぶん妻の論理が正解でしょう。NHKと妻に脱帽です。見ませんけど。 あるまかんポイント ・こんな出場者なら「本当の紅白歌合戦」を見たい!!

美味い豆腐、美味い蕎麦、美味い日本酒

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  この記事のタイトルを見られた方は「美味い豆腐と美味い蕎麦に美味い日本酒があれば幸せ」という内容だと想像されていることだと思います。期待を裏切るようですが、残念ながら、そういう内容ではありません。 私の味覚のレベルは中の上か上の下くらいだと思っています。つまり、「それほど悪くない」という意味です。外食でレンチンものはすぐわかりますし、化学調味料たっぷりだと舌がしびれてしまいます。農産物で化学肥料をたっぷり使ったらしいものも「ん?」と感じます。 でも、豆腐のおいしさがわからないのです。「おいしい豆腐」と言われても、どうおいしいのかがわかりません。湯豆腐は好物ですが、ポン酢との組み合わせが好きなのです。だから、おいしい豆腐とおいしくない豆腐の違いが分かる人に、是非、どう違うかを私にわかるように説明してほしいと思っています。また、高い豆腐はどのようにおいしいのかの説明も聞きたいと思います。「大豆の香りがぷーんと」という説明はよく聞きますが、私にとってはあまり説得力がありません。 実は、蕎麦も同じです。私にとって、おいしい蕎麦は「出汁が丁寧に取られたもの」で、「蕎麦そのものが蕎麦の味」という説明は意味がわかりません。だから、ざる蕎麦はめったに食べません。つけ汁では出汁の味がわかりにくいからです。ざる蕎麦を食べる時は「まず、蕎麦だけを味わう。その次は塩ををつけて、次につけ汁で」というお店がありますが、蕎麦だけを食べても何の味もしませんし、塩をつけると塩の味しかしません。私は「本当においしい蕎麦」を食べていないのでしょうか。もしそうだとしたら、「本当においしい蕎麦」を紹介してほしいと思います。 さて、日本酒です。豆腐の味も蕎麦の味もわからない私ですが、日本酒の味はわかります。何がわかるかというと「自分の好きな味かそうでない味か」がわかるのです。これはどんな人にも説明ができます。「自分が好きな味だからおいしい酒だ。あなたがどう思おうと私には関係ない」という説明です。実際にはアミノ酸の度合いが大きく関係しているとおもいますし、「キリっと」「まったりと」「さっぱりした」「辛口の」というような形容詞で美味い酒が表現されていますが、そんなことより「自分が好きな味か」が大事だと思っています。酒は、やはり嗜好品で、豆腐や蕎麦とは位置づけが違うからでしょう。 時々、日本酒(地酒)の種類をたく

「東京オリンピック2020」と「プロジェクト・マネジメント」

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  「プロジェクト・マネジメント(プロジェクト管理)」という概念があります。私の会社員時代の職種ではとても重要な概念で、私はそのための資格「プロジェクト・マネジメント プロフェッショナル」も保有していました。 話は変わりますが、今日の朝刊に「東京五輪経費1.7兆円 組織委公表より国費2800億円増」という記事がありました。ちなみに、この金額は招致段階の想定の約2倍になります。また、この金額は直接の関連経費だけなので、道路整備やコロナ対策などの間接的な経費を含めると3兆6800億円になるそうです。 この新聞記事を読みながら、しばし離れていたプロジェクトマネジメントの感覚がよみがえってきました。 プロジェクト・マネジメントにはいろいろな流派(考え方、アプローチ方法という意味です)がありますが、私が学んだのは米国PMI(Project Management Institute)という組織の考え方で、(とても)簡単に言うと、プロジェクト・マネジメントとは「そのプロジェクトのスコープ(そのプロジェクトで達成すべき成果)、期限、資源(予算、人、場所、設備等)、品質を守ってプロジェクトを成功させること」となります。 東京オリンピック2020をプロジェクト・マネジメントの概念にあてはめて評価してみると次のようになります。 ・スコープ管理:「復興五輪」というスコープだったにもかかわらず、震災からの復興には無関係なものになってしまったので、評価は × 。プロジェクトには「あれっ、最初に決めたことと違うことをやってないか・・・?」という状況がよく発生します。 ・期限管理:コロナの影響があったにもかかわらず、期限を守って実施することができたので評価は 〇 。すばらしい。 ・資源管理:当初の概算予算の2倍、間接経費を含めると4倍になってしまったので、評価は ××× 。企業経営の場合はあり得ませんし、もしも、予算超過が認められる場合はステークホルダー(利害関係者)の承認を得て進めるべきです。 品質管理:参加者や見ている人に感動を与えてくれました(感動を与えてくれたのは選手ですが・・・)。評価は 〇 です。(宿舎の食事など、その他の品質ポイントも〇のはず) プロジェクトの評価方法もいろいろな考え方がありますが、私は「ひとつでも×なら、プロジェクトの全体評価は×」だと思います。 誰も言いませんが、

分断という言葉への違和感

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  最近「分断」という言葉をよく耳に/目にします。これまでは、あまり聞いたことがなかったような気がします。いったい、どこの誰がいつ言い出したのでしょう。といっても、私はそこまで調べるつもりではなく、マスコミ(特に新聞と週刊誌)が日本社会に関して「分断」という言葉をその重さを考えずに使うことに憤りを感じているのです。 広辞苑(インターネット)には分断を「まとまりのあるものを断ち切って別れ別れにすること」となっています。 現代日本語書き言葉コーパス「少納言」で調べると、2001年から2005年までの間の新聞記事で「分断」が使われたのはたった10回で内訳は次の通りですが「日本国民の分断」はどこにもありません。 肉体(2)、囲碁の陣地(2)、USA(2)、国際社会(1)、国内与党(2)、民族(1) そもそも、広辞苑にあるように、分断とは、もともと一つだったものがわかれてしまうことを意味しますが、マスコミは何が分断されたと騒いでいるのでしょうか。例として「元首相の国葬実施が国民を分断した」と新聞各紙は書きましたが、それは「国葬するまでは国民全員が元首相推しだったのに」という意味でしょうか。少なくと私は元首相推しではありません。「世の中には意見の違う人がいるものだ。それに、国葬反対の人が多いのに少数意見で国葬を実施してしまうなんて、日本は少数意見を聞く民主主義の鏡のような国だ」ぐらいのイヤミは言いますが分断だとは思いません。 また、SNSの炎上、LGBTの差別、ヘイトスピーチを分断の例としてあげている雑誌もありますが「ちょっと違うんじゃないの」と言いたくなってしまいます。貧困の問題や格差社会の問題を抱える現代を「分断の時代」などと言ってしまっているのを聞くと、問題のすり替えもいい加減にしろと思います。 勝手な私の分析では〇ん〇んのリズム感と音の感じがいいのでマスコミ各社が使っているのだと思いますが、あまりにも安易な使い方ではないでしょうか。 マスコミ各社は、意見が違うこと、価値観が違うことを「分断」と言っていませんか。それは正しくはダイーバーシティというのです。多様性というのです。意見の違いによる暴力は認めてはいけませんが、マスコミ各社は「分断はだめ」と書きなぐって、戦前のように国民のベクトルをひとつの方向に誘導しようとしているのでしょうか?それとも、マスコミ、またはマスコミ関

【アナログレコード My Best】番外編 「ロッド・スチュワート」と「USA for Africa」

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【ロッド・スチュワート】 ロッド・スチュワートを番外にした理由は、我が家にある3枚のアナログレコードが全て妻が買ったものだから(私が買ったのはCDばかり4枚)です。 アナログレコードの中ではやはり「Atlantic Crossing」でしょう。税金の高さが嫌で、生まれ故郷のイギリスからアメリカに脱出しatlanticをcrossingした記念のアルバムです(と、私は理解しています)。B面の最後でwe are sailing ...... home again.....と歌っているのは、いつかイギリスに帰ることを暗示しているのでしょうか。 そのイギリスのRoyalalbert Hallで、ロッドスチュワートが一夜だけのコンサートを行った模様を収めたDVDを持っていますが、とてもいいです。ロッド・スチュワートのアナログLP、CDもいいのですが、私はこのDVDがお気に入りです(フィリピンへ出張に行った時、1000円くらいで買いました。海賊版ではありません)。 ブライアン・アダムス、スティングと3人で歌った「All for Love(三銃士のテーマ)」も好きですが、これは、ブライアンの曲にロッドとスティングがゲスト参加したような雰囲気です。 そういえば、Jo Hall(大阪城ホール)でのロッドのコンサートにも行きました。当時はインターネットでチケットを買うという状況ではなく、徹夜で並んでチケットを手に入れたのですが、徹夜明けで頭が回らず、アリーナ席の前から2列目の、しかも、スピーカーの前の席を買ってしまいました。おかげで耳と頭がおかしくなりそうなうえに、ロッドの姿は見上げるだけ、恒例のサッカーボールサービスは頭を越え・・・という状況であまり良い思い出ではありません。 【USA For Africa - We Are The World】 言わずと知れた「We are the World」です。でも、私が持っているのはアナログレコードでもCDでもなく、メイキング映像をドキュメンタリー風に仕上げたもので、メディアはVHDです。 VHD? 知らない人も多いと思いますがVHS(ビデオ)ではなくVideo High Density Discです。どうしても「We are the World」メイキング映像が見たくて、VHDソフトとそのためだけにVHDプレーヤーを買いました。 USA

【アナログレコード My Best】5位 「生まれたところを遠く離れて」(浜田省吾)

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  「ジャケ買い」ということばがありますが、このアルバムは、まさにジャケ買いでした。 センチメンタルな20歳の青年(私)は、タイトルの「生まれたところを遠く離れて」ということばの響きと、1曲目の「路地裏の少年」という曲名を自分と重ね合わせたのでした。私は生まれたところを遠く離れて下宿生活をし、ジーンズのポケットに手を突っ込んで路地裏を歩くような生活をしていたのです。 というのは妄想の世界で、実際は実家から80Kmくらい離れたところで麻雀狂いの学生生活でした。(通おうと思えば通えたのですが実家から出たかったので) ただ、このLPレコードを買った時は「浜田省吾」という名前も、愛奴(あいど)のメンバーだったことも、吉田拓郎のバックバンドだったことも知りませんでした。レコード屋でたまたま手に取ったLPレコードがこれだったのです。 このアルバムはハマショー(浜田省吾)のデビューアルバムです。今では、この年代の日本のミュージシャンの大御所ですが、ジャケ買いしたシンガーがここまで成長(?)してくれて私は幸せです。 擦り切れるくらい聞いているので、ほとんど、そらで歌えます。 あるまかんポイント ・1曲目の「路地裏の少年」はシングルカットされていますが、シングルレコードでの歌詞とLPレコードでの歌詞が違うのです。カラオケではシングルレコードの歌詞が画面に出てきますが、LPレコードでの歌詞で歌うことができるのが私の自慢です👍 ・タイトル曲の「生まれたところを遠く離れて」は10分以上の長い曲ですが、物語性があるので聞いていても長く感じません。 ・「街角の天使」はロッド・スチュワートのアルバム「Atlantic Crossing」の中の「This Old Heart of Mine」にそっくりということで騒がれたこともある曲です。ただ、私はロッド・スチュワートのファンでもあるので許しましょう。(ロッド・スチュワートについては「私のアナログレコード」の番外編で書くつもりです。ロッド・スチュワートのアルバム「Atlantic Crossing」を第6位にしたかったのですが、あいにく妻のレコードなので)。

【アナログレコード My Best】4位 「Saturday Night Fever」(サウンドトラック)

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  貧乏学生だったので、ディスコなどには行ったことが無いし、映画もほとんど見ない私が何故このLP(2枚組)を買ったのか、どうしても思い出せません。リリースが1977年11月ということなので、私が大学生の頃です。ということは、たぶん「女の子にもてるために流行を追いかけなくては」と思って買ったのではないでしょうか。 ミュージシャンの伝記映画が次々に発表されて話題になっています。最近では「ボヘミアン・ラプソディ(Queen)」「エルヴィス(Elvis presley)」が有名どころで、ほとんど映画を見ない私も妻に誘われて両方を見ました。とくにボヘミアン・ラプソディは秀逸でした。そして、(私はまだ見ていませんが)2022年11月にはThe Bee Geesの伝記映画「The Bee Gees栄光への軌跡」が公開されました。 この記事で紹介するのはジョン・トラボルタを一躍有名にした映画「サタデーナイトフィーバー」のサウンドトラック「Saturday Night Fever」ですが、その中の曲がヒットを放ち、ラジオなどで今でもよく聞くのがThe Bee Geesの「Stayin' Alive」「Hoe Deep Is Your Love」「Night Fever」「More Than a Woman」「You Should Be Dancing」です。 実は、私は映画「サタデーナイトフィーバー」を見ていません。だから、これらの曲がどんな場面で使われたのかも知らないのです。でも、(何となくですが)そのシーンが目に浮かぶような気がするのはなぜでしょうか。「曲がすばらしいから」ということにしておきたいと思います。 あるまかんポイント ・ほとんど映画は見ないのですが、有名な映画は小説として単行本を読むようにしていますのでストーリーは知っています。 ・音楽性という点で、このアルバムは少々薄っぺらい感じがします。これを第4位に選んだのは単なる話題への忖度です。

【アナログレコード My Best】3位 「Fahrenheit」(TOTO)

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「ほら、ステージの横に『後援 朝日放送』って書いてあるでしょ。ということは、彼らの宿も朝日放送が準備しているはず。朝日放送があるのは大淀。その横はプラザホテル。絶対、彼らはプラザホテルに泊まるから、今から行こう」とコンサートの後に妻と息子を連れてタクシーに乗り込みました。 プラザホテル(今はありません)に着いて、入り口を入ってすぐのカフェテリアでお茶を飲んでいると、私の予想通り、「Past to Present」のコンサートを終えてホテルの部屋で着替えたTOTO御一行様がエレベーターで降りてきたのです。私はコンサートのライブパンフレットを息子(当時8歳)に持たせて「いいか。give me sighって言うんだよ」と言い聞かせました。でも、息子は彼らの前で黙ってしまい、仕方なく、私が「give me sign」とおねだり(?)しました。そして、その中の二人が気軽にサインを書いてくれたのです。 というわけで、我が家にはSteve LukatherとDavid Paichのサイン入りライブカタログがあります(すごいでしょ)。 でも、私が第3位に選んだのは「Past to Present」ではなく(「Past to Present」のCDは持っていますが)、「Fahrenheit」です。TOTOの曲と言えば「Africa」「Rosanna」「99」などが有名ですが、私はそれらを「ポップス寄りのロック」のように感じており、それはそれでいいのですが、それよりjazzの雰囲気の強い曲を集めた「Fahrenheit」が大好きです。 あるまかんポイント ・Sony Musicのオフィシャルサイトでは「Fahrenheit」はsold outになっています。 ・このアルバムにはTOTOのメンバー以外にもマイルス・デイビス、ドン・ヘンリー、デイビッド・サンボーン、マイケル・マクドナルドも参加しています。

【アナログレコード My Best】2位 「On The Line」(Lee Ritenour)

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  これは30年近く前の私とレコード店の店主との会話です。店主は私の中学時代の同級生です。 私 「あのさあ、欲しいfusionのレコードがあるんだけど、タイトルがわからないんだよね」 店主「誰のアルバム?」 私 「いや、それもわからん。FMで聞いて耳に残ってるだけだから」 店主「何かヒントを言ってくれない」 私 「ドラムで始まるんだよね」 店主「それだけじゃあ、わからんなあ。もうちょっと、何かないの」 私 「ドラムがね、低音で、ドンドン…ドンドン、で、シンバルが、ジャーン。その後にギターだったと思うんだけど。」 店主「fusionじゃなく、jazzでしょう?」 私 「いや、fusionのインスト。ギターはエレキの音で、スローな曲なんだよね」 ・・・・ミルクボーイの漫才のような会話は、もう少し続く・・・・ 店主「探してみるわ」 で、手に入れたのがリー・リトナーの「On The Line」です。店主曰く「ダイレクトカッティングで値打ちのあるものだから大事にした方がいいよ。おまえが言ってた曲と合ってるかどうかはわからんけど」。自宅に持って帰って、こわごわ針を落とすと、なんと、私が欲しかったアルバムそのものだったのです。すごい。さすがプロのレコード屋。ちなみに、私が彼に説明した曲はB面2曲目の「Heavenly Bodies」でした。 リー・リトナーは数枚のダイレクトカッティング版のアナログレコードを出しており、これはそのうちの一枚です。ダイレクトカッティング版は演奏した曲を編集せずにそのままレコードにするというもので、つまり、プレーヤーはまちがえた演奏ができないというシビアなものです。ダイレクトカッティングなので、少し前までは、CD版は発売されていなかったと記憶していますが、今はCD版の「On The Line」もあるようです。 とは言うものの、私の家には当時も今も安いレコードプレーヤーしかなく、ダイレクトカッティングのレコードを聴くには物足りない状況です。では、なぜ、このアルバムが第2位かというと、やはり、演奏技術の確かさ(有名なプレーヤーがセッションに参加しています)と心地よい緊張感だと思います。リー・リトナーのギターは当然ですが、私はErnie Wattsのサックスが大好きです。 全曲、おススメですが、とくに「Heavenly Bodies」とA面1曲目の「The

【アナログレコード My Best】1位 「'80のバラッド」(泉谷しげる)

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  もう、50年くらい前の話です。記憶力の弱い私ですが、これだけはしっかりと覚えています。風邪で学校を休んでいたか、定期テストが終わって早く家に帰ってきたかは忘れましたが「桂小金治アフタヌーンショー」をテレビで見ていました。そこに、髪の毛がぼさぼさのギターを抱えた男性が出てきてスツールに座り「黒いかばんをぶらさげて歩いていると・・・」と歌い始めました。その時に既に放送禁止になっていたのか、放送禁止になる直前だったのかはわかりませんが、その変な歌(「黒いかばん」という警官を馬鹿にした歌)は最後まで歌われました。 それが私がはじめて見た泉谷しげる氏でした。それ以来、10数枚のLPレコードやCDを買って持っていますが(全作ではありません)、ここで紹介したいのは「'80のバラッド」というアルバム。とくに、その1曲目の「翼なき野郎ども」です。 「泉谷しげると言えば春夏秋冬」と言われますし、ご本人も「春夏秋冬」を代表曲と考えておられるようにお見受けしますが、曲も歌詞も絶対に「翼なき野郎ども」が上です。泉谷しげる氏の作る歌詞に一貫して流れているコンセプトは「陽のあたる場所を歩いている人ばかりじゃない。でも、それが普通。やっぱり街から離れられない。」ということだと理解していますが、「翼なき野郎ども」の歌詞はその集大成です。セルフカバーアルバムにも入れておられるので、ご自身でも気に入っておられるのだと思います。 大学生の時、このアルバムをベースにしたコンサートにも2度行きましたが、幕が上がって1曲目の「翼なき野郎ども」のイントロが始まると、もう感涙でした。テレビでは「Dのロック」のディレクターがやるように泉谷氏を暴力的な人間という立ち位置に置くことが多いのですが、歌詞には人間に対する優しさが溢れています。 是非、一度、歌詞を噛みしめながら聞いてみてください。(他の曲もいいですよ) あるまかんポイント ・息子が幼稚園児くらいの時に、家でこのアルバムをよくかけていました。当時の息子によると泉谷しげる氏の愛称は「怒鳴るおっちゃん」でした。 ・このBest10記事は「1アーティストは1回のみ」のノミネートと決めたので、私の好きな泉谷しげる氏のアルバムはたくさんあるのですが、ベスト・オブ・ベストの1位として「'80のバラッド」を選ばせていただきました。 ・アルバムジャケットの写

【レコードの再流行】アナログの音楽レコードが流行っているらしいです

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我が家にはアナログの音楽レコードが400枚くらいあります。80パーセントくらいは妻のコレクションで、私自身が買ったものは、それほど多くないのですが、今、アナログ音楽レコードが流行っていると聞いたので、好きなアルバムの紹介記事を書こうと考えました。レコード収集マニアの方に保有枚数では及びませんが、ジャンルがバラバラで嗜好に偏りが無いと自慢しています😄 できればジャケットの写真をつけた記事にしたいのですが「著作権?」という疑問が出てきました。インターネット上の情報を調べているうちに 一般社団法人 日本レコード協会 (riaj.or.jp) というところにたどりつきました。そこには「アナログレコード、CDのジャケットも作品なので、ブログで使用すると著作権侵害の可能性有り」と明記されていました。 今回は具体的なアルバムやアーティストのことは記事にしませんが、 一般社団法人 日本レコード協会 (riaj.or.jp) のホームページがとても面白いので紹介しておきます。 このホームページには統計情報やいろいろな報告や著作権の考え方などのコンテンツが掲載されており、一番楽しめるのは統計をもとにした報告書「日本のレコード産業」(Statistics Trends)で、CD/アナログレコード/ストリーミング/ビデオの売り上げなどの年間統計が書かれています。 (例:日本のレコード産業2022から引用)オーディオレコードは、数量が1億599万枚/巻(前年比100%)、金額では1,280億円(同99%)となった。内訳は、CDアルバムが数 量で7,111万枚(前年比100%)、金額では942億円(同98%)、CD シングルは数量が3,244万枚(前年比99%)、金額では290億円(同 95%)となった。また、大きな伸びを見せるアナログディスクは、数量 が191万枚(前年比174%)と5年連続で100万枚を超え、金額では 39億円(前年比184%)と、1999年(36億円)以来の30億円超えとなった。 また、その年(報告の前年)のゴールドディスク大賞の受賞曲/アルバム/受賞者も掲載されていて、過去の報告書を見ると当時流行った曲(邦楽、洋楽とも)を懐かしく思い出すことができます。 音楽に興味のある方は、是非、一度、このホームページを訪れてみてください。楽しめますよ。 あるまかんポイント ・私(

クールなジャパンって?

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「クールジャパン機構が危ないらしいですよ」と言って意味がわかる人や興味を示す人はどれだけいるのでしょうか。私も日本語教師の経験が無ければ何のことかわからなかったに違いありませんし、新聞記事の見出しを見ても読み飛ばしていたと思いますが、外国人留学生への日本語授業で必要になったので多少の情報を知っている次第です。 クールジャパン機構は安倍政権時代に設立された官民ファンド(官は経済産業省)で、日本の誇れるものをビジネスとして海外展開するためのサポートやインバウンド事業ビジネスのサポートを行っていますが、サポートしている事業の失敗続きで累積赤字が大きく、財務省がそれを問題視し、組織の統廃合を検討しているようです。 このファンドの何が悪かったのかの分析は専門家に任せるとして、一国民として「日本のクールさ」を考えてみると、やはり「モノの品質の良さ」「コト/ヒトのきめ細やかさ」にたどり着くように思います。 例として、アニメやマンガがクールな日本文化の代表のように言う人もいますが、私は、アニメ/マンガというカテゴライズではなく、「アニメ/マンガの表現の品質の高さと感情表現のきめ細かさ、テーマ設定」がすばらしいと思うのです。 グローバリゼーションによって標準化、平準化が求められるようになったため「高品質=高コスト」と誤解されがちですが、日本の高品質製品(コンテンツを含む)は先進国と呼ばれる国々と比較するとそれほど高価ではありません(人件費が意外と安いので)。 ローカライゼーションとして、企業のみなさんには「日本製=高品質≠高価」を唱えて、世界をリードして欲しいと希望します。 参考 ・ 株式会社海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構) ・ 財政投融資分科会(令和4年6月20日開催)議事録 あるまかんポイント ・官民ファンドであるクールジャパン機構の民の部分の株主に五輪汚職で有名な広告関連企業の3社が入っているのはニヤッとさせられます😅

奇跡の再会(ノンフィクション)

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不思議な再会の話です。100%事実です。奇跡です。今でも不思議でなりません。(不思議な再会を果たした相手に、まだ、ブログ記事掲載の了解が取れていないので、地名や具体的な名前は仮のものを使っています。確認が取れて、許可をいただき次第、実名に変更します) その日、私と妻は東京の某所を散策していました。14-15年くらい前だったと思うのですが、季節が春だったか秋だったかは忘れてしまいました。それほど寒くも暑くもなかったと記憶しています。 そのあたりは、時々散策するお気に入りの場所で、大きな書店やイタリア料理のための輸入食材店やログハウスの展示場などがあり、何度訪れても楽しめる場所でした。私が住んでいた築地からも交通の便が良く、散歩コースとして歩ける便利でおしゃれなところです。 予定していたウィンドウショッピングが終わったところで「お茶でも」という話になりました。 私「そういえば、さっき、細い路地の所にコーヒーが飲めそうな店の看板が立ってたよ。どこだったかなあ。表通りはどこも混んでそうだから、そこに行かない?」 妻「いいけど。どこかわかる?」 私「ちょっとだけ探してみようか。確か駅に戻る方向だったと思うけど」 その看板はすぐに見つかりましたが、「この奥」という矢印が書かれた看板が指す路地は人ひとりが通れるくらいの狭い道です。そこを入っていくと、また、右に路地があり、その奥に入り口のドアが見えました。いつもなら敬遠するくらい、あまりに静かな雰囲気に一瞬ためらったのですが「他を探すのも面倒だし・・・」とドアを開けました。テーブルが3つくらいの小さな店で、女性一人でやっておられるようでした。 女性   「 いらっしゃいませ。メニューをどうぞ」 私    「 へえー、ガレットがあるんですか」 妻          「どれかオススメはありますか」 女性      「そうですね。人気があるのは、発酵バター&シナモンかな」 妻         「 いいね、発酵バター。じゃあ、それと、ホットコーヒー2つ」 女性     「 はい、わかりました」 私          「多少、関西弁が入っているけど・・・。関西の人?」 女性      「はい」 私          「僕らも、関西からです。大阪だけど」 女性     「私も大阪です。と言っても、吹田(すいた、大阪市の北に隣接する市が